エアロバイクのサイズについて
エアロバイクはポジションをしっかり出し、乗車姿勢を調整することで運動効果を上げることができます。
しかし、そのためにはエアロバイクのサイズ選びが非常に重要になります。
特にサイズが合わずに膝が伸びないような小さいエアロバイクに乗っていたり、サドルを下げ過ぎていると運動し辛くなるため負担が大きくなります。
これは疲れた気にはなるのですが、効果としては今ひとつです。言ってみれば運動し辛く疲れやすくなるだけのポジションがコレです。
エアロバイクのサイズ選びで特に注意する点は以下の2点です。
- サドルの高さがどれだけ調整できるのか
- 自分の股下の長さ(足の長さ)に合っているか
サイズの見極め方
エアロバイクのサイズを決めるには自分に合った最適なサドルの高さを知らなければいけません。最適なサドル高さを知るためにまずは自分の股下の長さを測ってみましょう。
股下の長さについては足の長さの測り方で詳しく解説していますので、まずはそちらで足の長さを測ってみて下さい。
股下の長さに0.85をかける
股下の長さを測って終わりではありません。
適切なサドルの高さは股下の長さにサドル高を出す係数(係数は色々ありますが、今回は0.85を採用)をかけることで求められます。
例:股下長さ72cmの人の適正なサドル高さは?
72×0.85=61.2cm
あとはサドルの可動範囲が自分の股下長さに当てはまるものを選ぶだけです。
エアロバイクのサドル高さ調節は2〜3cmピッチのものが多いので自分の股下長さの前後3〜5cmほどの範囲に当てはまるものを選んでおけば良いでしょう。
このようにしっかりと自分の股下の長さを知っておくことで自分に最適なエアロバイクのサイズがわかるようになります。
このサイズ選びを間違えると本当に効果が得られなくなるどころか、乗りにくくもなってしまいます。それでは続けるのが難しいです。しっかりとチェックしてサイズの合ったエアロバイクを選びましょう。
⇒エアロバイクのサイズ・身長一覧表
サドルの高さを見る時の注意点
多くのメーカーはサドルの高さとして床からの最小〜最大高さを表記しています。しかし、上記の適切なサドル高さは床からの高さではなく、クランク軸からサドルの上面までの高さです。
そのためメーカーの発表しているサドル高さでは購入前に計算して自分にピッタリ合うサイズを選ぶのは難しいです。(クランク軸から床までの高さがわかれば計算できますが)
※床からクランク軸までの高さは普通の自転車の場合28cm前後ありますが、コナミスポーツ&ライフ(旧コンビウェルネス)のエアロバイクを見てみると22cmとあるので、エアロバイクによってある程度バラつきがあるかもしれません。
サドル高さ+25cm前後の高さのエアロバイクを選ぶと良いと思います。
これもクランク軸までの高さがわからないため一概には言えませんが、立った時に腰骨までの高さがあればだいたい適切なサドル高さになるはずなので腰骨までの長さを目安にしても良いと思います。
下手をするとこんなことに・・・
例えば、アマゾンレビューでも評価の高いアルインコAF6200を身長180cmの方が購入してしまうとこんなことになります・・・。
アルインコAF6200のサドル高さは690mm〜850mmになっています。
仮に床からクランク軸までの高さが220mmとした場合で考えてみます。(コナミスポーツ&ライフがこれくらいなので)
実際はサドル高さは220mm引いた470mm〜630mmということになります。
身長180cmの日本人平均の股下長さを持つ人の場合、股下長さは81cmになります。
これにサドル高さの係数をかけると705mmになります。
つまり、適正なサドルの高さから70mmも低くなってしまいます。
これではサドルが低過ぎて膝が曲がります。運動効果が低くなりますし、膝を痛めてしまうことにも繋がりかねません。
計算してみるとわかるのですが、アルインコAF6200は身長が180cmクラスの人にはかなり小さいサイズだと言うことです。
評価ばかりを気にして買うと自分に合わないサイズを購入してしまう可能性があるので、この点は購入前にしっかりチェックしておき失敗のないようにしましょう。
身長が低い方や高い方は特に注意してください。